今日は中国の旧正月の初日、そして申年がちょうど始まりました!中国占星術では、人はその年の十二支から性質を引き出すと言われています。サルは賢く機知に富んでいて、独創的な動物です。彼らは問題解決者で、他者と協力し合いながら、同時に大きな成功を成し遂げる者としての独立性を見せています。すばしっこいサルはもともといたずら好きで若々しく、彼らが次から次へと動き回るのを見るのは楽しいものです。どうやらクールな一年がやってきそうですね!
このサルは、単なる写実以上の素晴らしい表現を持ち、絵画それ自体は宋王朝時代の多くの絵画の中でも最も洗練された作品のひとつです。ここで描かれているサルは、中国のサルではなく、ニホンザル(もしくはマカク(訳注:アジア・北アフリカ産のサル))と認識できます。水墨と砂金で描かれた毛の表現は、極めて繊細で、自然です。中国南宋時代の画院画家の毛松によって描かれたという広く知られた風説は、狩野探幽によって始まったものとされていますが、その根拠は十分なものではありません。その高貴な話は、武田信玄から曼殊院の覚如に寄進されたということも含みます。