満開の林檎の木 by Nikolai Astrup - 1927年頃 - 54 x 88 cm 満開の林檎の木 by Nikolai Astrup - 1927年頃 - 54 x 88 cm

満開の林檎の木

油彩、キャンバス • 54 x 88 cm
  • Nikolai Astrup - August 30, 1880 - January 21, 1928 Nikolai Astrup 1927年頃

ニコライ・アストルプはノルウェーの画家でした。彼の父クリスチャンは、長男であるニコライも自分のように牧師にしたいと思っていましたが、ニコライはデッサンや絵画制作により興味を持っていました。彼はそれらをバッケル美術学校の生徒としてオスロで学びました。その後、ヨルステに戻るまでの間しばらくパリやドイツで暮らしました。そしてヨルステで結婚し、8人の子供を持ちました。一家は裕福ではなく、彼は病弱な体に苦しんでいました。アストルプは、ヨルステ近郊の都市フェールデにて1928年に47歳のときに肺炎で亡くなりました。

アストルプは、はっきりとした強い色を好み、大抵ヨルステ周辺の風景画を描いていました。彼の作品は、独特で豊かな色合いの、自然と作られた環境との親密な関わり合いでした。新ロマン主義派の画家として考えられている彼は、木版画も制作しました。ニコライ・アストルプは1900年代初頭のノルウェーにおける最も偉大な芸術家とされていました。ここで彼は、ヨルストラヴァネット湖南岸の急斜面に位置する(もともとはサンダルストランドと呼ばれていた)アストルプトゥネット(訳注:アストルプが暮らした家)を描いています。

アストルプは1912年にこの未開拓の百姓の農場を購入しました。その後10年間にわたり、彼はその場所を掘り、庭を作り、植物を植え、住みやすい家へと作り上げました。興味深いことに、彼がサンダルストランドを主題として用いたのは、農場から家への変貌を終わらせた1920年代半ばになってからでした。