マルティン・ルターの肖像 by Lucas Cranach the Elder - 1529年 - 38.3 × 24cm マルティン・ルターの肖像 by Lucas Cranach the Elder - 1529年 - 38.3 × 24cm

マルティン・ルターの肖像

油彩、カンヴァス • 38.3 × 24cm
  • Lucas Cranach the Elder - c. 1472 - October 16, 1553 Lucas Cranach the Elder 1529年

本日、私たちはマルティン・ルター没後470周年に敬意を表します。この度私たちは、ミラノにあるポルディ・ペッツォーリ美術館所蔵のこの信じられないほど有名な肖像画をご紹介します。ドイツの偉大な宗教改革者でありプロテスタンティズムの神父が、青い背景を背にして上半身のみが描かれています。彼は、巻き毛がこぼれ落ちる黒い帽子を被っています。服の黒い部分は、彼の顔への注意を集め、薄い唇、突き出した鼻、そして輪郭線が目を際立たせています。彼は生き生きとした、皮肉的ともいえる視線をしています。ドローイングの正確さはドイツルネサンス芸術の典型です。クラナッハは特に、尊敬されるべき彫刻家で、彼のドローイングの能力は絵画においてもはっきりと見られます。同じくポルディ・ペッツォーリ美術館にある聖母子と洗礼者ヨハネのディプティックにも見られるように、彼は繊細な筆先のブラシを使い、極小のディテールを縁取りました。画家の息子たちであるハンスとルーカス(子)(2人とも画家)に伴われ、彼のシンボルとして使われている翼のあるドラゴンと共に、1529年という日付が改革者の左側に見えます。肖像画には聖書からの二つの引用が添えられています。ルターの肖像画:「立ち返って静かでいることができればあなたは救われ、落ち着いて自信を持っていれば力を得ることができる。」イザヤ書30章15節、彼の妻の肖像画:「彼女は子供を産むことで救われる。」テモテへの第一の手紙第2章15節。クラナッハは宗教改革を支持し、彼のルターに対するイメージは、非常に活動的な彼の工房で連続して製作された数多くの複製画を通して、遠くそして広く拡散されました。この作品もその中の一つです。