磔刑 by Giotto di Bondone - 1303~1305年 - 200 x 185 cm 磔刑 by Giotto di Bondone - 1303~1305年 - 200 x 185 cm

磔刑

フレスコ画 • 200 x 185 cm
  • Giotto di Bondone - 1266/7 - January 8, 1337 Giotto di Bondone 1303~1305年

1303〜1305年に制作されたこの作品では、磔にされたキリストが二組の人物群の上にそびえ立っています。天使たちは深い悲しみや苦痛を実に様々なやり方で表しながら、周囲に群がっています。マグダラのマリアはキリストの足元に崩れ落ちています。上着が肩から滑り落ちたことに気づく様子はなく、今の彼女が身につけている装飾品といえば、繊細に描かれた豊かな髪だけです。母である処女マリアは気を失って倒れており、反対側では兵士たちがキリストの外套を巡って争っています。百人隊長は救い主だと気づいて、周囲に指し示そうとしているところです。

この《磔刑》と続きの場面《キリスト哀悼》の中で最もドラマチックなところの一部は、小さい天使のような姿の聖霊によって演じられていますが、その下半身は雲によって覆われています――アッシジのサン・フランチェスコ聖堂の下堂用に以前描いたフレスコ画では、ジョットは天使のような聖霊の体を単に断ち切るという方法を編み出したのですが、それよりもずっと効果的な解決方法です。この小さな存在たちは、絵の中の人間たちには与えられていないような非常に幅広い態度や表情を通じて、猛烈なほどの絶望を伝えています。