1870年に普仏戦争で若くして戦死する以前、フレデリック・バジールはルノワールやモネと親交があり、特に彼らの戸外制作を称賛していました。モンペリエ近郊のメリックにある実家で夏休みを過ごす間、このモチーフを元に、テラスに集まった10人ほどの親戚と、左の端っこに自分を加えたかなり大きな絵に取り組んでいます。
それぞれの人物は肖像画でもあり、ほとんど全員が写真撮影のように観客の方を見ています。そのため、家族の日常を描いたグループ・ポートレートでありながら、ポーズがやや硬めです。バジールは冬の間にキャンバスを大幅に手直ししたようで、サロンで展示された後、1年後に再びこの作品に戻り、子犬に替えてわざとらしい静物画を描きました。
年末年始は何かと忙しくなりがちです。美と芸術に触れる機会が得られますように。メリークリスマス!デイリーアートチームより