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アンドレア・デル・サルトはフィレンツェ出身のイタリアの画家で、彼の画家人生は盛期ルネサンスと初期マニエリスムの間に花開きました。生前は「senza errori (誤りのない)」画家として高く評価されたものの、その名声は死後、同世代の画家にレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、そしてラファエロがいたことによって陰りを見せました。
《ハルピュイアの聖母》はこの画家の作品の中で最もよく知られています。ハルピュイアの彫刻されたレリーフの入った台座の上に、聖母子が佇む様が描かれており、絵の題名はここから採られています。天使であるプットたちと2人の聖人、聖ボナヴェントゥラと使徒ヨハネが、聖母子を囲んでいます。
この絵画は女子修道院のために制作されたものですが、異教の神話に登場するハルピュイアはここでは誘惑や罪の代表であり、聖母はそれを征服し上に立っています。幼子キリストは成長した姿で描かれ、たくましいコントラポストのポーズを取っています。キリストはプットたちを見下ろしており、3人全員が持つ「悪戯っぽさ」が、真剣で何かに心を奪われているような大人たちの雰囲気と対比をなしています。
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