ナポリ港の眺め by Carl Gustav Carus - 1820年から1830年頃 - 213.0 x 284.0 cm ナポリ港の眺め by Carl Gustav Carus - 1820年から1830年頃 - 213.0 x 284.0 cm

ナポリ港の眺め

油彩 キャンバス • 213.0 x 284.0 cm
  • Carl Gustav Carus - 3 January 1789 - 28 July 1869 Carl Gustav Carus 1820年から1830年頃

ドイツ人カール・グスタフ・カルスは医者であり哲学者でしたが、ロマン主義画家でもありました。主に独学で絵を学びましたが、その風景画の手法は度重なるヨーロッパ旅行でフランス、イタリア、スコットランド、イギリスをめぐるうちに形成されました。

『ナポリ港の眺め』は彼がイタリア、ナポリ湾の卵城に宿泊していたときに描いたものです。この頃カルスがロマン主義熱に浮かされていたことがよくわかります。彼の部屋の中に立って見ているかのように半開きの戸口を眺めると、ギターがぽつんと置いてあるのが目に入ります。戸口に落ちる影、淡い青色の遠景、開いたドア。カルスの思惑通り、絵に入り込むような視点に見る人を引き込みます。仄暗く、灯りを抑えた室内から眺める壮大な風景は対象的で、我々を航海の旅へと連れて行ってくれます。彼のこの景色の美しさへの感激は、カルスと言えば青い遠景でまとめたこの眺めと言われていることからも明白です。

- アレクサンダー・スミス