祝プライド月間!今日の写真はアムステルダム市立美術館のご協力でご紹介します。感謝します!
ナン・ゴールディンはサブカルチャーの世界から、彼女自身の周辺を含む世界までをテーマとした個人的な写真を撮った写真家として広く知られています。非公式の写真の中に芸術美あふれるスナップ写真があります。非公式ながら、撮影者はドラマティックな照明による色彩の効果でイメージを豊かにすることを狙っています。この写真は「クッキー・ポートフォリオ」からのものです。 このポートフォリオはゴールディンとクッキー・ミューラーの二人が1976年に初めて会った時からの、友情の記録15枚から成っています。ゴールディンはミューラーがエイズで亡くなった後、これらの写真を整理しました。深刻な危機に晒されながらも、これらの写真はエイズについてではなく、二人の友情を物語っています。今日ご紹介する写真は、プロビンスの街のパブで過ごすミューラーと彼女の恋人の様子です。ゴールディン自身もこれらのクッキー・ポートフォリオに写っています。そう、これらの写真は見る日記にもなっているのです。こうして彼女は私的な空間を彼女のイメージで公的なものにしています。ゴールディンの写真は内側から見る力強さがあり、真実を主張しています。
P.S. 女性の写真と女流写真家についてはこちらもご覧ください。ヴィルジニア・オルドイーニとアンナ・アトキンスです。