音楽の守護聖人、聖セシリア。17世紀に彼女の象徴と考えられるようになったオルガンの前にいます。
対角線上に配置する構図や、正面を向く伝統的なスタイルをとっていないこと、そしてブローチやページに書き込まれた著名から人物が特定できることなど、この作品はサッソフェラートの絵の中では特別な物です。
この聖女の姿はグイド・レーニの女性像を参考にしていると思われますが、そっくりというほどではありません。サッソフェラートはこの時代の多くの画家達同様、ルネッサンス初期や、17世紀のボローニャ古典派の作品を、大きさや構図を変えつつ参考にしていました。
今日の絵は、ミラノにあるポルディ・ペッツォーリ美術館のご協力によりご紹介いたしました。
聖セシリアはたいていオルガンとともに描かれていますが、他の聖人たちはどうでしょうか。知りたい人はデイリーアートマガジンのこちらの特集をご覧ください。