カントリーミュージックの源流 by Thomas Hart Benton - 1975 - 82.9 x 304.8 cm カントリーミュージックの源流 by Thomas Hart Benton - 1975 - 82.9 x 304.8 cm

カントリーミュージックの源流

油絵 • 82.9 x 304.8 cm
  • Thomas Hart Benton - April 15, 1889 - January 19, 1975 Thomas Hart Benton 1975

ユーザーの皆様、本日の曲はジョニー・キャッシュ(私は大好きです!)であるはずです。

キャンバスから流れる音楽、様々な弦楽器の音やコーラスなどが今にも聞こえてきそうです。この絵画はランダムな音楽家やダンサー、歌手の集まりではなく、むしろアメリカのカントリーの誕生と革新に寄与する鍵となる人たちを表しています。統一されたリズムで生み出された大きな壁画は、地方主義芸術家であるトーマス・ハート・ベントンによって、85歳時に彼の特徴的な流れるような表現技法によって完成しました。「カントリーミュージックの源流」は16人分ほどの大きさで、テネシーのナッシュビルにあるカントリーミュージック美術館に描くよう命じられ、そこに展示されています。

ミスリで育ち、中西部の日常を模写することで知られるベントンはカントリーミュージックの生涯の敬愛者で、幼少期から傾聴していました。この壁画に対する彼のビジョンは「レコードやスターが出てくる前に、壁画が音楽のルーツ、すなわち源流を表すべきである」というものでした。絵画にも表れているように、アメリカのカントリーは多くの要素と影響の混合です。元はイギリス人とスコッチアイルランド人移民がもたらした民族音楽で、それがアメリカの景観と文化に適応していったのがカントリーです。当初、曲はフィドルのみで奏でられていましたが、時を経て、ディープサウスのバンジョー、アパラチアのダルシマーそして西平原に見られるギターが追加されました。同様に、異なる音楽スタイル、バラードやゴスペル、ブルースや西欧音楽が統合されました。リバーミュージック(蒸気船で歌われる)やレイルロードソング(機関車がシンボルになったもの)がやってのけたように、バーンダンスやスクエアダンスもまたカントリーミュージック発展の役割を担いました。

有名なカントリーシンガー、テックス・リターは壁画のことでベントンと仕事をしようと提案しましたが、作品が完成する前に亡くなり、絵画手前の歌っているカウボーイとして作品に収められました。ベントンは完成した壁画を眺めて、次に機関車を描き直すかどうか決めていましたが、心臓病が死因となり、絵画に自身の名を刻まず仕舞いでこの世を去ってしまいました。

ーマルティナ・キオガン

P.S. ニューヨークにある10の予期せぬ絵画でアメリカの別の顔をご覧になってみては? :)

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