予期できない愛の状況で引き起こされる悲嘆と苦悩を綴った一枚:スルタン・フサイン・ミールザー・バイカラの詩歌集(一冊)のとあるページ by Sultan Ali Mashhadi - 1490年頃 (ティムール時代) - 15 5/16 in x 11 1/16 in 予期できない愛の状況で引き起こされる悲嘆と苦悩を綴った一枚:スルタン・フサイン・ミールザー・バイカラの詩歌集(一冊)のとあるページ by Sultan Ali Mashhadi - 1490年頃 (ティムール時代) - 15 5/16 in x 11 1/16 in

予期できない愛の状況で引き起こされる悲嘆と苦悩を綴った一枚:スルタン・フサイン・ミールザー・バイカラの詩歌集(一冊)のとあるページ

黒インク・カラーインク・金、青紙 • 15 5/16 in x 11 1/16 in
  • Sultan Ali Mashhadi - 1453 - 1520 Sultan Ali Mashhadi 1490年頃 (ティムール時代)

今日はシンシナティ美術館と、そこで2019年1月27日まで開催される展覧会「カリグラフィーアートの収集 イスラム世界の美術(Collecting Calligraphy Arts of the Islamic World)」からご紹介します。イスラム美術を取り上げるのはめったにないことで、今日この作品を紹介できて嬉しいです。楽しんでください!

詩と歴史の写本の、贅沢に金色で装飾されたこのページは、「カリグラフィーアートの収集:イスラム世界の美術」展で、コーランやカリグラフィーの習作、法令のページなどと並んで展示されるでしょう。この展覧会では、9世紀から20世紀につくられた単独のページや写本などが展示され、それぞれの創作物の、職人技や技能の高さに重点を置いています。イラン、トルコ、インド、スペイン、シリアなど、あらゆる国で生まれた作品それぞれの、紙のサイズ、文字、装飾、彩飾のバランスのよさを味わえます。このコレクションでイスラムのカリグラフィーを知れば、本の中の芸術が、知識の運搬・神の言葉の普及・帝国拡大といったことの手段としていかに機能したかがわかります。

カリグラフィーの巨匠、スルタン・アリ・マシュハディの名前が入ったこのページは、デコパージュとペーパーカット(qatic)の注目すべき作例です。まずナスタアリーク体の詩歌が書かれ、そのあと文字が個別に切り抜かれ、対照的な濃色の紙に貼り付けられました。この詩歌集のページは広く拡散し、世界中の公共収蔵や個人収蔵で見かけることがあります。それでも作者の名前が入っているのはこのページで、彩飾されたパネルの中央に位置しています。芸術を大いに愛顧したティムール朝最後の大帝、スルタン・フセイン・ミールザー(在位1469-1506年)によって、東テュルクの方言であるチャガタイ語で構成された、変化に富んだ多くの詩が書かれました。

P.S. ミフラーブとは何なのか知りたいなら、こちらを読んでみてください。美しい実例も見てくださいね!