グレッチェン・オズグッド・ウォレン――ボストンの名家の一員でありかつ優れた詩人――が長女とともに、フェンウェイ・コート (現イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館) でポーズをとっています。二人が座っている細々とした彫刻がなされた椅子を始めとした、人物を取り囲む芸術品の数々が二人の優美さを引き立たせています。この絵画におけるサージェントの技法は巧みです。ウォレン夫人のドレスに施された銀色の筆遣いと、椅子の肘掛け部分の、緑色を帯びた白の太い筆遣いに注目です。サージェントはモデルの美しさと優雅さを強調していますが、二人のポーズが示す愛情はその寂しげな表情と食い違っています。この肖像画は、表面上の輝きと裏に潜む張りつめた雰囲気を組み合わせたものなのです。
また明日!
P.S. サージェントが描いた、ダンディな婦人科医であり女たらしとして浮名を流した、ポッジ医師の素晴らしい肖像画はこちら!