兄弟姉妹の日にちなんでこの美しい絵を見ることにします。この絵は姉と弟の間の生き生きとした場面を描いています。フロックコートを着た金髪の男の子は、姉と向き合っておそらくおもちゃと思われるものを自分の背後に隠しています。この絵は大人が少し離れた所で二人を見下ろしているような視点で描かれています。黒っぽい家具は背後に溶け込みほとんど判別できません。水平方向の筆の動きや子供達をとりかこむようなカーペットがフォーカル・ポイントを生み出しています。 男の子が手にしている小さな赤いものが視線を引き寄せます。 女の子のたたずまいは静かで落ち着いていますが黒い瞳は弟を注視しています。その手の中には最後通告が握られているように見えます。 何か言葉のやりとりがあることが想像できますね。弟はおもちゃをお姉ちゃんに渡すのでしょうか?
人気を博したアメリカ人画家セシリア・ボーは上流階級の肖像画で知られています。彼女は同世代の画家ジョン・シンガー・サージェントと顧客を奪い合い、リードしていました。フィラデルフィア近郊で育った彼女は名門ペンシルバニア美術アカデミーで学んでいます。32歳の時、彼女はそれまでの業績に飽き足らずさらに才能を磨くべくパリに渡ります。この頃パリは印象派主義の最盛期でしたが、彼女は印象派の戸外制作(en plein air )に加わることなく、一貫して彼女の研究と鍛錬に励みました。2年の外遊の後にアメリカへ戻った彼女はペンシルバニア美術アカデミー最初の女性常勤教師となります。教育を受け、成功し、自分のキャリアに専念して未婚を貫く・・・。ボーの生き様は当時の「新しい女性」の典型でした。彼女は何度も求婚されましたが人生を芸術に捧げることを選んだのです。
-マルティナ・ケオーガン
追記 画家が我が子を描いた美しい作品があります。こちらをご覧ください。