アボット・ハンダーソン・セイヤーは、今日、軽やかな天使像や、女性と子供の肖像、風景画、そして繊細な花の絵画で知られています。この作品「天使」は、彼の娘、11歳のメアリーの肖像画であるとともに、気高い精神と希望の寓意画でもあります。セイヤーは、自分の意図する効果を出すため、長ブラシやこて、彼の指や、絵の具チューブまでも使って描きました。また、ルネッサンス時代に影響を受けた神殿型と呼ばれる額縁は、アメリカの建築家、スタンフォード・ホワイトにより、この絵のために特別にデザインされました。
今日の絵画は、スミソニアン・アメリカ美術館のご厚意によるものです。
補足:メアリーは本当に天使のようにかわいいですね。ヴィクトリア時代の耽美主義については、私たちのこの記事をご覧ください。