海辺の修道士 by Caspar David Friedrich - 1808~10年 - 110 x 171.5 cm 海辺の修道士 by Caspar David Friedrich - 1808~10年 - 110 x 171.5 cm

海辺の修道士

油彩/カンヴァス • 110 x 171.5 cm
  • Caspar David Friedrich - 5 September 1774 - 7 May 1840 Caspar David Friedrich 1808~10年

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制作に2年をかけたこの絵は、フリードリヒの代表作です。陸と海と空が水平に区切られた極めてシンプルな構図は、同時代の画家に衝撃を与えました。無帽の修道士が海岸にたたずみ、カモメがその頭上を旋回しています。修道士はどこまでも広がる鉛色の海を見つめ、灰色の雲は高みに行くにつれて青空に姿を変えていきます。妥協を許さない構図は革新的です。絵の大部分を占める空は深淵のようで、明確な境界も、目に留まるものもありません。夜と昼、絶望と希望の狭間でたゆたうような感覚を与えます。1810年、ハインリッヒ・フォン・クライストはこの絵の不思議な魅力を独自の言葉で表しました。

「これほど陰鬱で不安をかきたてる情景はない。無限の死の王国の中のたった一つの命の徴。孤独な円の、孤独な中心。余計なものを省いた描写は、ヤングの『夜の瞑想』を彷彿とさせるような、黙示録的な謎めいた雰囲気を醸し出し、単調で境目のない画面構成は、観る者にまぶたを切り取られたような感覚を与える。」

今日の傑作はベルリン美術館の協力で紹介しています。

P.S. ロマン主義の画家カスパー・ダーヴィッド・フリードリヒが描いた不気味な雰囲気の絵を6点紹介します。こちらをどうぞ。