マルグリット・シャルトル公妃ご成婚記念の花瓶 習作Ⅳ by Emil Gallé - 1896年 - 35 x 16cm マルグリット・シャルトル公妃ご成婚記念の花瓶 習作Ⅳ by Emil Gallé - 1896年 - 35 x 16cm

マルグリット・シャルトル公妃ご成婚記念の花瓶 習作Ⅳ

多層クリスタル • 35 x 16cm
  • Emil Gallé - 8 May 1846 - 23 September 1904 Emil Gallé 1896年

この花瓶の傑作は、フランスの伯爵夫人が、マルグリット・シャルトル公妃の結婚祝い品として制作を依頼したものです。花瓶に刻まれた詩は、詩人ロベール・ド・モンテスキューの手によるもので、それによると、描かれているユリとヒナギクは公妃の心を象徴しています。ヒナギクは、フランス語でマルグリット。この花の浮き彫りが、詩と共に花瓶を飾っている所以です。この写真では、二輪のヒナギクが見えます。

花瓶の形状は古代ギリシアの簡素なアンフォラのようで、凝った装飾は、ガラスに金とカボション・カットした宝石を加えて構成されています。

この作品は習作として最終4番目に制作されたものです。実験的な形状は極めて壊れやすく、制作にもコストがかかるので、そのリスクを軽減するために複数の習作が作られたのです。この習作は、1897年にパリで開かれたファインアート・サロンで展示されました。

- Coraline Méric

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