今日ご紹介するのは、私の大好きな作品です。
サダシヴァは、ヒンズー教の主神シヴァの姿の中でも最も超越的な姿の一つです。正統シヴァ派 (Shaiva Siddhanta)の経典では最高神であり、人格や肉体、万物の区別がない高次元の宇宙そのものとされています。5つの頭は、最も高位の教えから、ヴィシュヌ派の低位の聖典までの5つの知識を表しています。
サダシヴァの最も重要な役割の一つは、人知の及ばない王国の教えを、人間が理解できる言語に翻訳して伝えることでした。タントラ(聖典)は、神とその配偶者との間の対話の形を取ることが多く、この絵でも秘儀的な教義を説く姿が描かれています。
サダシヴァは、ユキヒョウの毛皮を肩に掛け、オレンジ色の下地に浮かぶ藤色の花弁を持つ蓮の上に女神と共に座っています。構図の中心にある灰白色の大きな姿は、油断のない、熱情的な視線を向ける女神の姿とともに、観る者の視線を捉えて離しません。5つの頭を持つ神は、その8つの手で(一番上の右から時計回りに)太鼓、蛇、輪なわ、鈴、斧、穀物の葉鞘、三叉、剣をそれぞれ持っています。
今日の傑作は、The National Museum of Asian Artの協力で紹介しました。
P.S. シヴァとパールバティの両性具有の肖像画ーアルダナーリーシュヴァラーについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。