窓辺の女性 by Caspar David Friedrich - 1822 - 73 x 44.1 cm 窓辺の女性 by Caspar David Friedrich - 1822 - 73 x 44.1 cm

窓辺の女性

oil on canvas油彩 キャンバス • 73 x 44.1 cm
  • Caspar David Friedrich - 5 September 1774 - 7 May 1840 Caspar David Friedrich 1822

今日は日曜日。ベルリンの旧国立美術館と絵画館(ベルリン美術館)の所蔵する作品の中から名作をご紹介しましょう。お楽しみください。

今日もまた窓辺の女性の絵です。この絵は昨日ご紹介した作品より200年新しいものです。窓辺に佇む若い女性はフリードリヒの妻カロリーネ。ここは彼のアトリエです。窓外に見えるのはエルベ川。殺風景な室内のしつらえが画面を縦横直角に区切っています。なんとも生気のない空間ですが、そこに命の息づかいを吹き込んでいるのがこの女性と木々の柔らかな新緑、そして広々とした春の空です。窓枠は身近な日常をはるか彼方と結びつける役目を果たし、未知の世界への憧れを呼び覚まします。まさにフリードリヒが得意とするロマン主義の世界ですね。外に目をやり自然について思いを巡らすことは、すなわち自分自身の心の中枢に目を向けることになるのかもしれません。

P.S. フリードリヒの代表作はこちら。そして彼についておさえておきたいポイントはこちらをクリック。フリードリヒの作品、素敵ですね!