白い馬

今月はフリック・コレクション特集月間です。

 

この作品には、サフォーク州フラットフォード・ロックのすぐ下流、引き舟道が方向を変える辺りで、ストー川を渡って舟で運ばれていく馬の姿が描かれています。コンスタブルは、”静かな曇天の夏の朝の、穏やかな情景描写”だと説明していましたが、後年になってこう述べています。「画家には、通常以上の愛着を抱かせる作品が、生涯で１つか２つ、あるいは3つあるものだ。私にとっては、この作品がそうだ。」1819年にロイヤル・アカデミーの展覧会に出品された本作は好評をもって迎えられ、コンスタブルの友人だった助祭長のジョン・フィッシャーが購入しました。画家は1829年にこれを買い戻し、生涯手元に置いておきました。ワシントンのナショナル・ギャラリー・オブ・アートには『白い馬』と同サイズのオイルスケッチが所蔵されています。

 

素敵な日曜日を！

 

P.S. ジョン・コンスタブルは風景画の巨匠でした。私たちがお薦めする風景画をこちらでご覧ください。明るい未来のために、すべての作品に虹が描かれています。