とても可愛らしいこの木版画の正式なタイトルは『名所江戸百景 第101景 浅草田甫酉の町詣、1857年11月』といいます。広重は本作で、吉原地区の一年で一番忙しい日を描いています。吉原は、現在は日本の東京である江戸の、有名な遊郭(風俗街)でした。この木版画には、妓楼の窓に座る猫がいます。浅草の田んぼの向こうには、酉の祭へ詣でる人々の行列が見えます。この日、吉原は一般の女性を含むすべての人に開かれていました。紋日でもあり、しきたりによって、すべての遊女は必ず客を取らなければならず、それができなければ、自分で楼主に揚げ代を払わなければいけないという特別な日の一つでした。前景に何気なく置かれているのは遊女の装身具。屏風の縁の陰に、優美な言い方をすれば“立派な行為への紙”、つまりティッシュぺーパーが覗いています。
2020年の年の瀬に、私たちの2021年版ペーパーカレンダーをおすすめします。このカレンダーで来たる年が、もっと良いものになりますように...
P.S. 幸いなことに、江戸時代の女性は遊女だけではありませんでした。こちらは狩野派の女性画家、清原雪信の幸せなお話。