座る猫のペンダント by Unknown Artist - 16世紀後期から17世紀初期 - 5.2 cm 座る猫のペンダント by Unknown Artist - 16世紀後期から17世紀初期 - 5.2 cm

座る猫のペンダント

バロックパール、エナメルを施した金の土台、ペンダントパール • 5.2 cm
  • Unknown Artist Unknown Artist 16世紀後期から17世紀初期

ご存知の通り、私たちは猫が大好きなんです! この美しいスペインのペンダントを見つけた時は、もうたまりませんでした。

このペンダントの小さな動物は、クリームの入った器を辛抱強く待つ飼い猫です(または威厳のある太った猫かもしれません)。「ザ・リブレス・デ・パサンティエス」という、バルセロナの金細工師組合への志願者による達人技の線画が収録された書物の中の、ガブリエル・ゴマールによる1603年の線画に、これと似たような、座るというよりはおとなしい猫の姿をあしらった宝石のデザインが見つかっています。その線画はプリシラ・ E・ミュラーが紹介したものですが、ミュラーは、それまでに同様の宝石がドイツのものと考えられていると指摘しました。しかしながら今では、デザインによる形跡から、この宝石は1580年から1590年ごろに仕事をしていたスペインの金細工師のものだとされています。

このスペインのデザインは、渦巻で装飾されたクッションのような土台に座る猫が表現されています。宝石の基礎部分は、側面が透かし細工の波縞模様の楕円形の台座です。底面は、おそらく後から取り替えられたものですが、アウクスブルクやプラハなど北方の中心地に関係するエナメル加工品から影響を受けた、エナメルの鳥と葉で装飾されています。

P.S. ニャンて美しいんでしょう! こちらは美術史における15の猫です。すべての猫好きが気に入るはず!  <3