サミュエル・ジョン・ペプローは、静物画を得意としたスコットランドのポスト印象派の画家。「スコティッシュ・カラリスト」と呼ばれる4人の画家グループの一人としても知られています。
この作品は、画家が明るい色で画面を占める静物画を描く実験をしていた頃のもの。ペプローはパリで絵を学び、同時代のフランス絵画の影響を受けました。カンヴァス上では色の変化を表現すべきだと考えていたペプローは、強い色調の平面に配置するのにふさわしい素材を選んでいます。レモン、オレンジ、薔薇、チューリップ、青と白の磁器、ボウル、掛け布。対象物とその相互関係を強調するために、輪郭は(青や濃い赤で)太く描かれています。素敵ですよね。
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P.S. スコットランドの画家についてもっと知りたい方は、「グラスゴー・ボーイズ」の作品をこちらでご覧ください。