バージン by グスタフ クリムト - 1913年 - 200 x 190 cm バージン by グスタフ クリムト - 1913年 - 200 x 190 cm

バージン

油彩/カンヴァス • 200 x 190 cm
  • グスタフ クリムト - 1862年7月14日 - 1918年2月6日 グスタフ クリムト 1913年

『バージン』はクリムトの画業において特別な位置を占めています。美と無常、青年期と死、若さへの賛美と女性の存在、これらの関係は分離派の主要な主題です。晩年にクリムトがこの絵を制作したのは、これまでの 「ファム・ファタール(魔性の女)」の主題が、若い女性との夢のような官能の世界に道を譲った頃。技巧に優れたドローイングと、様式化された平面短縮表現、素早いタッチの強烈な色遣いが融合しています。『バージン』は、クリムトのエロティシズム表現の究極の一例。花と螺旋模様で飾られた毛布にくるまれた女性が穏やかに眠っています。クリムトにとって、眠りは欲望からの解放を意味していました。それこそ画家が、甘く、官能的な夢を見ている純真なバージンを描いた所以です。

今日の作品は、プラハ国立美術館の協力でご紹介しました。

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P.S. クリムトは、女性の肖像としてとりわけ象徴的な作品を描いています。行方不明になっていて、近年発見された肖像画のストーリーをこちらからご覧ください!