白いバラと赤いバラ by Margaret Macdonald Mackintosh - 1902年 - 97.8 cm. x 100.3 cm 白いバラと赤いバラ by Margaret Macdonald Mackintosh - 1902年 - 97.8 cm. x 100.3 cm

白いバラと赤いバラ

麻布、ジェッソ、ガラスビーズ • 97.8 cm. x 100.3 cm
  • Margaret Macdonald Mackintosh - 5 November 1864 - 7 January 1933 Margaret Macdonald Mackintosh 1902年

マーガレット・マクドナルド・マッキントッシュはスコットランドで活動したイングランド生まれの画家で、彼女のデザインは1890年から1900年代、グラスゴー・スタイルの特徴の一つとなりました。 マクドナルドは妹のフランシスとともにグラスゴー美術学校で学び、そこで後に結婚することとなるチャールズ・レニー・マッキントッシュと出会います。彼はスコットランドのもっとも有名な建築家だとされることの多い人物。彼女たちは何年も一緒に制作しましたが、マーガレットは夫と比較される中でいくぶん重要視されなくなっていきました(当時、本当によくあることでした)。それでも彼女は生前、多くの仲間から賞賛されました。夫もその一人で、彼女への手紙にかつてこう書いたのです。「忘れないで、私の建築作品の4分の3まではいかなくとも、半分はあなたが担っている...」そして、こう書いたとも言われています。「マーガレットは天賦の才を持つ、私にはただ適性があるだけだ。」

今日紹介している作品は、マーガレットとチャールズが共同で参加し、トリノで披露された『ローズ・ブドワール』の展示セットのために制作されたもの。マーガレットはこのパネルの2番目のバージョンを制作し、それは現在、再建された彼女たちの家であるグラスゴーのマッキントッシュ・ハウス(見学可能)の内装の一部となっています。

マーガレット・マクドナルドは、この『白いバラと赤いバラ』の制作にも使われているジェッソの技術の素晴らしい持ち主でした。 絵具と併用したり、ガラスビーズや貝殻の破片を内側に入れ込んだりする、他にはない装飾の技術を駆使しました。これは彼女の最高のジェッソ作品のひとつ。思索という主題を象徴的に意味しており、野ばらの描写と中央の大変に美しい人物のまなざしは、官能的な愛を力強く沸き起こします。

P.S. さぁ、こちらへ! アール・ヌーヴォーの女性画家たちがいますよ。もちろんマーガレット・マクドナルド・マッキントッシュも。