天国への階梯 by Unknown Artist - 12世紀 天国への階梯 by Unknown Artist - 12世紀

天国への階梯

テンペラ、金箔、木のパネル •
  • Unknown Artist Unknown Artist 12世紀

『楽園の梯子』としても知られる 『天国への階梯』は、イコン(聖像)が制作された場所で最も重要で有名な、シナイ山の聖カタリナ修道院の12世紀のイコンです。

このイコンは、階梯者イオアンとしても知られる聖ヨアンネス・クリマコスの宗教の教義を表しています。彼はキリストの生涯を30段の梯子に例え、その禁欲的な専門書は計り知れないほど普及し、クリマコスはキリスト教界において有名になりました。それは隠遁者や修道士に向けて、その宗教を完璧に習熟するための方法を説いたもの。キリストの30年の生涯が30章(段)に分けられ、全ての徳を示した絵や、多くのたとえ話や歴史的な接触も収められています。おもに修道士の生活から引き出され、教訓の現実的な応用法も示されています。

イコンに描かれているのは、悪魔に誘惑されたり天使に励まされたりする修道士たち。いっぽう梯子の頂上では、ジョン・クリマコスがイエスに歓迎されています。悪魔は修道士を引きずり下ろしたり矢を放ったりして、梯子から落とそうと妨害します。頂上に到達しかけたところで悪魔に誘惑されてしまい、梯子から落ちる修道士もいます。イコンにはまた、大きな奈落の底も描かれていますが、それは梯子から落ちた修道士をむさぼり食う悪魔自身です。

皆さん、素晴らしい月曜日を。くれぐれも梯子から落ちませんように! それから、皆さんにご支援のお願いです。私たちはDailyArtアプリの新バージョン制作と改善のために100,000ドルを必要としています。  

P.S. イコンに描かれた重要な人物、出来事、場所をもっと学びたくなるかもしれません。