雨の中をそぞろ歩くクリシュナとラダ by Unknown Artist - 1775年頃 - 22.54 x 14.6 cm 雨の中をそぞろ歩くクリシュナとラダ by Unknown Artist - 1775年頃 - 22.54 x 14.6 cm

雨の中をそぞろ歩くクリシュナとラダ

不透明水彩, 金, インク/紙 • 22.54 x 14.6 cm
  • Unknown Artist Unknown Artist 1775年頃

今日紹介するのは、18世紀インド北部ラージャスターン地方のラージプート派の作品。ヒンドゥー教の最高神クリシュナは、ラージャスターンの王室工房で好んで取り上げられたモチーフです。特徴的な青い肌のクリシュナは、黄色い衣装と派手な宝飾品を身に着け、伝統的な装いに身を包んだ永遠の恋人ラダとともに描かれています。クリシュナの背に輝く後光は神性の象徴。その瞳は、永遠の熱いロマンスの相手に注がれています。
 
2人が歩いているのは、野の花が咲く、舗装された庭の小道。水を湛えた池には、満開のピンクの蓮の花。ヒンドゥー文化では、蓮には多産、繁栄、精神性、美といった意味があります。
 
背後で跳びはねる牛は、クリシュナが牛飼いに囲まれて育ったことを示唆しています。雨は描かれていませんが、黒い雲と、傘をさして雨宿りできる場所を探す二人の姿が雨を暗示しているのです。

- Maya Tola

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P.S. クリシュナとラダの愛を描いた素晴らしいインド芸術をこちらからご覧ください。