もうご存知かと思いますが、日曜日は美術館を一つ選んで、そのコレクションを特集しています。8月は美術館の代わりに一つのテーマを特集したいと思います。今回のテーマはダンス!まずは、バレエに魅せられたエドガー・ドガから。
ドガのバレエへの関心は、魅せられたというよりも、憑りつかれたと言った方がいいかもしれません。ドガにとってバレエは、人間のありようを表現するものでした。綿密な研究の末にドガは、人間のある種の秘密をそこに見出したのです。本作で踊り子が演じているのはおそらく、パリ・オペラ・バレエ団によるモーツァルトの『ドン・ジョバンニ』劇中の「バレエ・ドゥ・ローズ」。 ドガは奇抜な視点からの構図で現代の都市生活を描くことを好みました。舞台脇のボックス席から観劇しているかのような、二人の踊り子を見下ろす視線。二人の表情やポーズの意図は読み取れませんが、お互いに視線を交わし合っています。 左奥には3人目の踊り子が見えますが、意図的に僅かな部分しか描かれていません。
P.S. ドガが描いた美しいバレリーナたちをこちらでご覧ください!素晴らしいですよ!
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