黒と金色のノクターン、落下する花火 by James Abbott McNeill Whistler - 1875年 - 60.3 × 46.7 cm 黒と金色のノクターン、落下する花火 by James Abbott McNeill Whistler - 1875年 - 60.3 × 46.7 cm

黒と金色のノクターン、落下する花火

油彩/板 • 60.3 × 46.7 cm
  • James Abbott McNeill Whistler - July 10, 1834 - July 17, 1903 James Abbott McNeill Whistler 1875年

これは、ロンドンのクレモーン・ガーデンの花火を描いた作品。ジェームズ・ホイッスラーの作品の中でも最も悪名高いものでしょう。美術評論家のジョン・ラスキンとホイッスラーとの間で争われた名誉棄損訴訟(詳しくはこちら)の原因となった作品です。ラスキンは次のようなコメントを発表して、この作品を公然とこき下ろしました。「 私はこれまでもロンドンっ子の不謹慎さを見聞きしてきたが、まさか絵具壺を公衆の面前に投げつけて200ギニーを要求するような無礼な話を聞くとは思ってもいなかった」ホイッスラーは訴訟には勝ったものの、賠償金は1ファージング(訳注:1ペニーの1/4)という僅かなものでした。この作品は、もの悲しさのある雰囲気、繊細な色遣い、トーナリズム的スタイルが特徴的なホイッスラーのノクターン・シリーズの内の1点です。

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