今日は日本の偉大なる画家を紹介します。歌川広重は浮世絵の最も重要な画家の一人、最後の巨匠でもあります。代表作は、横長の構図の風景画連作『東海道五十三次』、縦長の構図の風景画シリーズ『名所江戸百景』など 。
広重の死後、1868年の明治維新へと向かう西洋化の流れに押されるように、浮世絵は急速に凋落していきます。広重の作品は、19世紀後半にヨーロッパで流行したジャポニズム(詳しくはこちら)の隆盛の中で西洋絵画に大きな影響を与えましたが、それが日本国内での凋落に歯止めをかけることはありませんでした。マネやモネは広重の作品を収集して、その構図を綿密に研究し、ゴッホに至っては広重の浮世絵2点を模写までしています。
このような経緯がありますが、この美しくも静謐な風景画を改めてじっくり見てみましょう。雪を踏みしめる音が聞こえてきそうですね。
P.S. 私たち同様に日本のアートがお好きな方は、ジャパン・アートの2023年版スケジュール帳はいかがですか。12枚の美しい日本のアート作品を盛り込んだ手製のスケジュール帳が、あなたの2023年を芸術と美で彩ります。