源氏雪見之図 by Toyohara Kunichika - 1867年 - 37 x 26 cm 源氏雪見之図 by Toyohara Kunichika - 1867年 - 37 x 26 cm

源氏雪見之図

木版画 • 37 x 26 cm
  • Toyohara Kunichika - June 30, 1835 - July 1, 1900 Toyohara Kunichika 1867年

この木版画に描かれているのは、川沿いの縁側で雪見をしながら食事をする光源氏。元々は3枚のパネルで構成された三連画の中央にあった絵で、源氏物語を主題とする源氏絵あるいは見立絵と言われるものです。平安時代(794~1185年)後期に紫式部が著した『源氏物語』は、19世紀の浮世絵師が好んで取り上げた主題。主人公の光源氏の延々と続く、複雑な恋愛遍歴を詳述した『源氏物語』は多くのパロディを生み出し、それに材を取った絵は見立絵として広く普及しました。食べ物や茶碗を載せた皿を並べて中央に座った光源氏が、地面から高い位置にある縁側から、川か湖のほとりにある小村をそぼ降る雪越しに眺めています。他の人物は描かれていませんが、これが三連画の一部だとすれば、両側には光源氏のお付きの者がいたのかもしれません。

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