メアリー・ブラッド・メレンは、19世紀のニューイングランドのハドソンリバー派と関連のあるアメリカ人画家。彼女がよく描いていたのは風景や海の絵です。今日の作品は画家が1870年代を通して制作していた、月明かりに照らされた海の連作の一つ。メレンの月明かりの絵のほとんどはグロスター港を見渡した眺めで、遠くの左方にはテンパウンド島の灯台があります。今日の作品も同時期のメレンの他作品と同様、全体を包む光、グロスターの海岸線を形作るぼんやりとした岩、陸に乗り上げた船といった要素で構成されています。




月明かりの海景、グロスター港
油彩、カンヴァス • 31.1 x 43.8 cm