ハチの巣模様のキルト by Elizabeth Van Horne Clarkson - 1830年頃 - 273.4 x 249.6 cm ハチの巣模様のキルト by Elizabeth Van Horne Clarkson - 1830年頃 - 273.4 x 249.6 cm

ハチの巣模様のキルト

綿 • 273.4 x 249.6 cm
  • Elizabeth Van Horne Clarkson - 1771 - 1852 Elizabeth Van Horne Clarkson 1830年頃

エリザベス・ファン・ホーン・クラークソンは、このキルトを何百もの小さな六角形の布切れで作りました。18世紀のイギリスで人気だったピースド・キルト(訳注:パッチワークの一種)がアメリカで流行したのは、余暇時間の増加でキルトづくりがより一般的となり、細かなプリント柄の綿地を使ってイギリスの更紗よりも安価につくれるようになった19世紀に入ってからでした。このキルトはいわゆる蜂の巣模様。色とりどりの六角形がかがり縫いで縫い合わせられています。エリザベス・クラークソンは1830年頃、息子トーマスの結婚祝いとしてこのキルトをつくったようです。

こういった作品は見過ごされがちなので、ぜひしっかりとご覧ください。エリザベス・ヴァン・ホーン・クラークソンは、何時間かけて本作を仕上げたのでしょう。こんなに完璧なキルトをつくれるようになるまで、どれほどの時間を要したのでしょう! まさに匠の技ですね!