この小さなタペストリー画はエジプトのもので、5世紀から7世紀の間のどこかで制作されました。もともとは更に大きなテキスタイルのアップリケとして使われており、おそらく一揃いの品の一部だったのでしょう。エジプトには大きな織物業(特にリネン)があり、古代から中世を通して国に相当な量の貿易相手と富をもたらしました。他の文化のテキスタイルとは異なり、そういった品物の多くはエジプトの熱く乾燥した気候のために生き残っています。その気候が腐敗を防いだのです。
季節の擬人化は、繁栄の象徴だと考えられていました。ピンクの花は、この人物が「春」だということを示唆します。
美しいですよね。
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P.P.S. タペストリーは美術史において、間違いなく過小評価されています。実はそれらは、極上の手工業品であるだけでなく、過去の驚くべき多くの物語を伝える媒体でもあるのです。有名な中世の「ユニコーンのタペストリー」をぜひチェックしてください! 詳しいストーリーもお読みくださいね!