Juan Gris
キュビズムについてどう思いますか？
お好きな方も、そうでない方もいると思いますが、キュビスムは間違いなく、近代美術の最も重要な様式（のひとつ）です。今日お見せする作品は、初期キュビスムの非常に分割された構図から出発した美術運動である総合的キュビスムにおける、フアン・グリスの並外れた技術を例示しています。総合的キュビスムでは、画家たちはまず断片を簡素化し拡大しはじめ、自然主義に立ち返ることなく、徐々に主題をさらに密着させ、一体化して描写するようになりました。この一体化にもかかわらず、構図は複雑なままです。意図的な不均衡、非対称、多様な遠近感を用いながら、対象物は様々な部分から構築されます。グリスのカンヴァスにはそのような特長がよくあわれており、ねじれや、“平らで傾いた建築”と形容された視点の集積が分かります。この方法によって、それぞれの要素は多様な角度から観察することができ、異なる時間観念や角度が絵画空間上で編み合わせられます。
今日はキュビスムがお好きな方にとって大切な記念日——その様式におけるもう一人の重要画家ジョルジュ・ブラックが、1882年のこの日に生まれました。これを記念して、 キュビスム・オンラインコースが30%オフです！
P.S. 誕生日ということで、もう少しだけジョルジュ・ブラックの美術を知りたいあなたへ。こちらは彼の美術について知るべきすべてのことです！