今週は画家の誕生日が目白押し!今日は、踊り子の絵が西洋美術史上のアイコンとなった、フランス印象派の巨匠、エドガー・ドガの誕生日です。
ドガがこのパステル画で採り上げている主題は、1870年代にも探究した休憩中の踊り子。ドガはまた、逆光の効果についても改めて研究しています。カメラを直接光源に向ける写真技法である逆光は、細部を抑えて個性的な特徴を消し去り、顔や体を匿名化することで、人物を「影に還元」します。手慣れた技法を用いながら、『踊り子』はその斬新なサイズと構図で際立っており、ドガの古典期を代表する作品です。
1884年頃になると、ドガは構図を単純化します。奥行きを狭め、より自然な遠近感が出るように視点を下げ、一人の人物かグループに焦点を当てるようになります。ドガは、「混沌とした色の塊と判読不能な線の絡まり」という現代絵画に対する評論家と大衆の批判に応えて、初期の作品に見られた風刺的な画風を捨てたのです。
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P.S. ドガが描いた素晴らしい踊り子の絵の数々をご覧になったことがありますか?ドガが熱心な写真家でもあったことを知ったら、きっと驚きますよね。ドガが撮った珍しい写真はこちら。