バッカス by ミケランジェロ・メリージ カラヴァッジョ - 1596年頃 - 95 × 85 cm バッカス by ミケランジェロ・メリージ カラヴァッジョ - 1596年頃 - 95 × 85 cm

バッカス

油彩、カンヴァス • 95 × 85 cm
  • ミケランジェロ・メリージ カラヴァッジョ - 1571年9月29日 - 1610年6月(?)18日 ミケランジェロ・メリージ カラヴァッジョ 1596年頃

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それでは、今日の絵にまいりましょう!

バッカスは、またの名をディオニュソスといい、ワイン、酩酊、豊穣、演劇を司るギリシャの神。彼はとても喜びに満ちていて、自分の崇拝者には優しいけれど、彼を拒む人々に対しては無慈悲でした。ギリシャ神話の場面はしばしば、貴族の私的空間に飾られることがありましたが、彼らの興味や勝利は古典の図像を用いて描写されました。生活においてより美しいものに価値を感じたパトロンは、しばしばバッカスを富と過剰さの完璧な喩えだとみなしていました。今日にピッタリの絵だと思いませんか?  

カラヴァッジョは、バッカスだけでなく、バッカスに扮した少年も描きました。彼は若々しくハンサムで、丸いけれども筋骨たくましい姿。かろうじてローブを身に着けていますが、鑑賞者を思わせぶりな眼差しで見ています。籠の中にあるのは腐ったリンゴと弾けたザクロ。カラヴァッジョはこれらの要素を使い、ヴァニタスというテーマを仄めかします。青春時代や喜びは儚いもので、すべては最後には死んで朽ち果てることを我々に思い起こさせるのです。腐ったリンゴは、発酵を意味することもあります。発酵は腐敗の一種であること、不適切な発酵は腐敗を具体化することを示唆しています。

P.S. このバロックの天才の美術をもう少し知りたいですか? こちらは知っておくべきカラヴァッジョの最も重要な10の絵画