リリー・マーティン・スペンサーは、19世紀半ばに最も人気を博し、その作品が数多く複製されたアメリカの女流風俗画家の一人。家庭の情景や、暖かで幸せそうな雰囲気の母子像を得意としましたが、静物画も好んで描きました。この絵では、注意深く選んだ果物の生き生きとした描写に、アメリカ的な主題と芸術的アプローチに寄せる画家の思いが込められています。
リンゴの写実的表現には、質感を見事に捉えるスペンサーの才能が遺憾なく発揮されています。熟した果物の描写は、生き生きとした存在感と臨場感を画面に吹き込んでいます。
皆さんはどうかわかりませんが、私はお腹が空いてきました!
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P.P.S. 美術史における静物画に関するストーリーはこちら。とってもみずみずしい絵もありますよ。