若い女性の肖像 by Antonio and Piero del Pollaiolo - 1470年頃 - 32.7 x 45.5 cm 若い女性の肖像 by Antonio and Piero del Pollaiolo - 1470年頃 - 32.7 x 45.5 cm

若い女性の肖像

テンペラ・油彩/板 • 32.7 x 45.5 cm
  • Antonio and Piero del Pollaiolo - 1429/1433 - 1498 Antonio and Piero del Pollaiolo 1470年頃

今日紹介するのは、ルネサンス期の肖像画として最も有名な作品の一つ。鮮やかな青空を背景に、女性の横顔の優美な輪郭がくっきりと浮かび上がっています。ベールをまとい、エレガントに整えられた髪を飾るのは、繊細な真珠の髪飾り。その華やかな衣装と宝飾品、髪型は、彼女がフィレンツェの上流階級の重要人物であることを示唆しています。 1470年頃の作とされるこの作品は、アントニオとピエロのデル・ポッライオーロ兄弟がフィレンツェで営んでいた工房で、15世紀後半に制作された一連の女性肖像画の内の重要な一点。女性のブロンドの髪、真珠を主とする宝石、そして横顔を照らす光の効果に対する細部に至るまでの関心には、当時のフランドルの画家によってイタリアにもたらされた革新的な技法の影響が見て取れます。モデルの女性が誰なのかは明らかになっていません。銀行家ジョヴァンニ・デ・バルディの妻(作品の裏に刻まれた、おそらく偽の銘文"UXOR JOHANNIS DE BARDI"を根拠とする説)、マリエッタ・ストロッツイ、ベルジョイオーソ家の女性など様々な説が取り沙汰されています。

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