ええと、事実をお伝えすると... 今日の作品はキルトです。素晴らしくて、時間を要する美しいアートです。今日の作品をよく見てください。絵具で描かれたものではなく、縫われたものだなんて、信じられますか?
1800年代後期に活動したアーネスティン・ザムゼイルは、1600年代からベッドカバーのモチーフとして愛されている「生命の樹」の模様を使って素晴らしいキルトを制作しました。生命の樹のベッドカバーの最初期のバージョンは、「パランポア」というインド発祥のもので、想像上の果物や花々が生る木が様式化されて描かれています。伝統的なパランポアとは異なり、ザムゼイルの描く生命の樹は木や枝がより実物らしく描かれています。この写実性は、彼女の革新的なアプローチのためでもあるでしょう。彼女は、本物の葉や蔦をテンプレートとして用いてキルトのアップリケをデザインしたのです。
P.S. メアリー・ディレイニーも、花にインスピレーションを得た作品をつくったアーティストです。彼女の生き生きとしたコラージュの世界を探りましょう。芸術的なキルトをさらに見たい方は、下の記事もお読みください。