庭園の小道に咲くアジサイ by Santiago Rusiñol - 1929年以前 - 98.5 x 115 cm 庭園の小道に咲くアジサイ by Santiago Rusiñol - 1929年以前 - 98.5 x 115 cm

庭園の小道に咲くアジサイ

油彩/カンヴァス • 98.5 x 115 cm
  • Santiago Rusiñol - February 25, 1861 - June 13, 1931 Santiago Rusiñol 1929年以前

カタルーニャの著名な画家、サンティアゴ・ルシニョールが描いた、この美しい景観の舞台は、バルセロナの北東50キロにある絵のように美しい町、アルブシエスのバデス公園。鬱蒼と茂る緑豊かな並木に守られた、ピンクのアジサイが咲き並ぶ小道が描かれています。カサ・バデス公園は画家の創造力をかき立て、1927年から29年にかけて、少なくとも15点の作品を制作しています。ルシニョールの庭園に対する執着は、画家仲間の間でも群を抜いていました。ターニング・ポイントになったのは、1898年のグラナダ訪問。庭園は、悲しみや依存を抱えた画家にとっての慰めであり、孤独のメタファーであると同時に、1898年の米西戦争での祖国の敗北への論評でもありました。

美しい花々が咲き乱れる庭園風景と見るか、画家あるいは私たちにとって重要なメタファーが込められた場所と解釈するか。いずれにしても芸術とはかくあるべしと言えるでしょう。芸術は知的に読み取ることも、感情的に受け止めることもできます。芸術作品を前にしてうろたえたり、途方に暮れたことがあったなら、無料のオンライン・コース「絵画の見方」をチェックしてみてください。

P.S. サンティアゴ・ルシニョールは、庭園の穏やかな雰囲気や、時として見せる、その神秘的な姿を描く達人でした。ルシニョールが描いた美しい庭園の数々をご覧ください!カタルーニャ芸術については、以下のコラムもご一読ください。