ガラスの花瓶のバラ by Pierre-Auguste Renoir - 1879年頃 - 65.5 x 54.5 cm ガラスの花瓶のバラ by Pierre-Auguste Renoir - 1879年頃 - 65.5 x 54.5 cm

ガラスの花瓶のバラ

油彩/カンヴァス • 65.5 x 54.5 cm
  • Pierre-Auguste Renoir - February 25, 1841 - December 3, 1919 Pierre-Auguste Renoir 1879年頃

ピエール=オーギュスト・ルノワールは好んで花を描きました。ルノワールはこう言っています。「花を描いている時は、色調や明暗を大胆に試せるんだ。」「私にとって、この活動〔印象主義〕で最も重要なのは、絵画を主題の呪縛から解放したことだ。私は自由に花を描いて、それを花と呼ぶことができる。花に物語を語らせる必要はないんだ。」

今日の作品は、ルノワールが静物画の名手だったことの好例。みずみずしい花びらと生き生きとした葉がガラスの花瓶からあふれ、一つ一つは入念に描かれながらもエネルギーに満ちています。活力あるこの画面を支えているのは、抽象画のような奔放さで表現された、輝く宝石と見まがうような色調の背景とテーブル。13歳の年にセーヴル(訳注:パリ近郊の町)の工房で、磁器に花の絵付けをする仕事でキャリアをスタートさせたルノワールにとって、植物を描くのは原点回帰のようなもの。1858年に工房が機械化されると、正式な美術教育を受けるために工房を辞めました。

P.S. 花の絵のポストカード・セットには、ルノワールの花の静物画もあります。デイリーアートのオンライン・ストアでチェックしてみてください!

P.P.S. ルノワールは、印象派の中でも最も活力ある画家の一人でした。その芸術と同じくエネルギーに満ちた生涯をこちらでご覧ください!