海上の宵の明星

宵の明星、金星は日没時の夜の空に輝きます。美しい女性の姿で描かれることがある愛の惑星、金星。英国の画家イーヴリン・ド・モーガンは、若い頃にラファエル前派の後期の運動に関わり、耽美主義や象徴主義など幅広いスタイルで制作を行いました。月や霧、星を擬人化して描き、女性らしさを表現することや、古代の象徴的な伝統を引用することに強い関心を寄せたド・モーガン。

今日の絵は、もっと大きな作品のための習作でしたが、残念なことに、その大作は完成に至りませんでした。この頃までにド・モーガンは、女性像を描く卓越した腕前と、鮮やかな色遣いと輝くような色の組合せを駆使して、独特の画風を確立していました。

P.S. イーヴリン・ド・モーガンについてもっと学びましょう！彼女がラファエル前派で唯一の女性画家だと思ったら大間違い！４人のラファエル前派シスターズについてはこちら！

P.P.S. 今日の作品を気に入った方は、女性画家ポストカード50枚セットでイーヴリン・ド・モーガンの他の作品も探してみてください。