富士三十六景 東都数寄屋河岸 by  Hiroshige - 1858年 - 36.2 x 25.4 cm 富士三十六景 東都数寄屋河岸 by  Hiroshige - 1858年 - 36.2 x 25.4 cm

富士三十六景 東都数寄屋河岸

錦絵木版画 • 36.2 x 25.4 cm
  • Hiroshige - 1797 - October 12, 1858 Hiroshige 1858年

日本を代表する浮世絵師の一人、歌川広重は印象的な雪景色を描いた作品で知られています。雪に覆われた穏やかで詩的な情景を捉えた作品で表現されているのは、日本の四季折々の自然の美しさ。雪景色の静けさを描く力量は、他の追随を許さない広重ならではのものでした。 

広重は、本作のように雪景色を描いた作品の多くで、色のコントラストと微妙な色調の変化を巧みに駆使して、雪と周囲の環境との繊細な相互作用を表現しました。そこには静かで、瞑想的とも言える雰囲気が見られます。 

広重の雪景色に際立つのは情感の深み。移ろいゆく一瞬の美しさへの深い愛着は、もののあわれ、即ちものの無常とそれに伴う静かなる悲しみの感覚を呼び起こすのです。

クリスマス前の忙しい日々の最中、今日は静けさをたたえた版画を紹介しました。カレンダー、ポストカード、靴下、ノートなどのデイリーアート・グッズをクリスマス前までに皆さんにお届けするには、今日がご注文の最終日です。

P.S. 今日の作品は、広重の揃物の代表作の内の1点です。どの揃物かわかりますか?答えはこちら