今日はマルディグラ(フランス語で「脂の火曜日」、懺悔の火曜日としても知られる)の日だと知っていましたか? 謝肉祭の最終日で、四旬節の初日にあたる「聖灰の水曜日」の前日です。この日は四旬節の開始前に、贅沢で油っこいものを食べられる最後の日だとされています。四旬節はキリスト教の断食期で、そういった食事は避けるのです。
アメリカでは多くの街や地域でマルディグラが祝われます。それらの多くの祝祭は、歴史における移住とともに、フランス、スペイン、その他カトリックの植民地に由来します。ほとんどの場合、参加者は仮面や衣装を着用し、最も人気の祝賀色は紫、緑、金色。例えばニューオーリンズでは、それらは妖精、動物、神話の人物、または様々な中世の衣装や道化師の形をしていることがよくあります。
今日紹介する傑作は、ニューヨークのコニー・アイランドでのマルディグラの祝祭を描いたもの。イタリア生まれのジョセフ・ステラが本作でとらえたのは、画家自身が述べように、“押し寄せる群衆”と“回転する機械”の混沌としたエネルギーで、それらは“猛烈で危険な喜び”を呼び起こします。光、ぐるぐる回るダンサー、観覧車やジェットコースターのきらめく構造体の躍動的な組み合わせは、彼が最初に記録したアメリカの美術的な探索でした。安酒場のサインの断片は、スティープルチェースパークやフェルドマンズレストラン(ホットドッグ発祥の場所)のような、有名な観光場所から着想を得たもの。「C-O-M」の文字からわずかに想起されるのは「commedia dell’arte(コメディア・デラルテ)」で、ヨーロッパにおける、非宗教的なマルディグラの祝祭に相当するようなものです。
今日はぜひ何か甘いものを召し上がってくださいね!
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P.P.S. 謝肉祭は何世紀にも渡り、さまざまな方法で絵に描かれてきました。画家は地域ごとに色々な伝統を見せてくれたのです。こちらは謝肉祭の5つの場面の絵!