古代の生活への憧憬で知られるローレンス・アルマ=タデマがこの素晴らしい作品で描いたのは、古代ローマ風の豪華な別荘でくつろぐ二人の魅力的な女性。1893年のポンペイ旅行に着想を得たアルマ=タデマは、古代ギリシア・ローマの日常の生活を作品に取り込むようになります。この絵の中の若い女性は、一人の男性の気を引こうとする恋のライバルと解釈されています。シーレーノスの仮面をつけようとしているキューピッドの像など、胸壁を飾る大理石彫刻が暗示するのは、男女の逢瀬と愛のテーマ。アルマ=タデマは、自身が所有する膨大な参考資料にある写真も参照しながら、古代ローマに関する博物館で見つけた工芸品をもとにこれらの彫刻を描きました。
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