夏の午後の雲

2025年がもうすぐやってきますね。今日の絵を見たあとは、ぜひDailyArtの美しい卓上カレンダーのチェックを。メイナード・ディクソンのこの傑作も載っていますよ。DailyArtショップへどうぞ（今日だけ20%オフです）！ 

気腫のために呼吸に困難を生じ、体が弱り徐々に死に向かいつつありましたが、メイナード・ディクソンの1945年はとても多作な時期でした。その一年後には亡くなってしまいますが、彼は探索の小旅行として近郊のソノラ砂漠へ何度も出かけ、不毛の土地をスケッチしたり絵に描いたりしました。 

1945年作の一つ『夏の午後の雲』はどうやら、ツーソンのリリート川とパパゴ保留地に挟まれたどこかで描かれたようです。ティクソンは、7月から8月の間には、カリフォルニア湾からの分厚い白い雲が形を成して広大なパノラマを日がな一日動き、地平線を超えて行進していくことを知っていました。アリゾナの砂漠の雲は青空に舞い、一列一列と彼方へ遠のき、地上の景色と完璧に平衡を保っています。地平線を絶妙にとらえ、画面上部の４分の３ほどを空と雲で埋めることで、ディクソンは計り知れないほどの距離を画面上に収めています。

P.S. 巻雲、層雲、積雲....。雲にインスピレーションを得た名作は数え切れません。一緒にアートの中の雲を見に行きましょう！