エドヴァルド・ムンク

ええ、その通り... この肖像の男性はエドヴァルド・ムンクです。彼を描いたのは、仲間の画家でクリスチャニア（現在のオスロ）生まれのアスタ・ナアアゴーです。

若きエドヴァルド・ムンクは、野心を秘め、懐中時計を持ったエレガントなスーツ姿。モデルに近づいた構図で、パステルのチョークによって、柔らかで、手触りが伝わってくるような描写です。人物の精密な描写、特にこれほどの細やかさ、色彩、画家の親密なアプローチのおかげで、ムンクの個性が鮮やかに際立っています。

ナアアゴーはミュンヘンやパリに滞在する中で自身の画風を確立させましたが、北欧美術を代表する画家とはなりませんでした。しかし彼女は肖像画家として高い人気を誇りました。彼女の肖像画は特徴的で、自身の画風を追い求める彼女の能力が遺憾なく発揮されています。同じくムンクも、若い頃に実験的な制作の中で自身の能力を発揮していました。