団扇と婦人 by Édouard Manet - 1873年 - 113 x 166.5 cm 団扇と婦人 by Édouard Manet - 1873年 - 113 x 166.5 cm

団扇と婦人

油彩、カンヴァス • 113 x 166.5 cm
  • Édouard Manet - 23 January 1832 - 30 April 1883 Édouard Manet 1873年

1832年の今日、私のお気に入りの画家の一人である、エドゥアール・マネが誕生しました。マネはフランスの近代主義の画家で、近代生活を描いた最初期の19世紀画家の一人、そして、写実主義から印象主義への転換における決定的な人物です。

マネは自身の長きにわたる“ソファに座る女性”の連作を、この1873年のニナ・ド・カリアスの肖像で終結させました。気まぐれな性格——浮き沈みの激しい——で知られたニナの人生にダメージを与えたのは、神経過敏な傾向とアルコール中毒で、最終的にはそれらは精神病となり、彼女は39歳という若すぎる年齢で亡くなりました。マリー=アン・ガイヤールとして生まれ、ニナ・ド・ヴィラールとしても知れらる彼女が有名になったのは、「フィガロ」誌の記者エクトル・ド・カリアスと結婚して姓が変わってからです。

この肖像画のニナは30歳前後で、パリで最もまぶしいサロンの一つを主催しており有名でした。ゲストをもてなすときに好んで着ていた“アルジェリア”風の衣装で描かれています。背景の壁飾りから、ここがマネのアトリエだと分かります。それは彼の他の作品にも描かれています。壁に配置された団扇は何かのシンボルというよりは純粋な装飾のようで、おそらく当時流行だったジャポニスムの影響でしょう。ホイッスラー、ティソ、ルノワールといった画家もその流行を取り入れていました。この装飾は、日本の影響を受けた折衷的な設えのニナ自身の住まいを真似たものです。

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P.S. エドゥアール・マネの最高の肖像画10点を選んでみました。いくつご存知ですか? この魅力的な画家をさらに知りたいなら、こちらのマネについての5つのちょっとした事実をお読みください。