ホアキン・ソローリャ・イ・バスティダは、1863年の今日生まれたスペインの画家。肖像画と風景画に優れ、社会的・歴史的主題の大作も遺しました。ソローリャの作品は本当に素敵ですよ!早速、今日の作品を見てみましょう。
「グロパ」とは何のことかわかりますか?それは、バレンシア地方の伝統的衣装をまとって、豪華に飾り立てられた馬に乗った二人組を指します。その姿は、バレンシアの農民の先祖伝来のハレの装いを想起させ、同地のアイデンティティと民俗性を象徴する代表的なものです。
19世紀後半にバレンシア地方の「ウエルタ」(肥沃な農業地帯)の黄金時代へのオマージュとして登場した「グロパ」は、瞬く間にバレンシアの祭りや祝賀行事の主役に躍り出ます。その人気は、ホアキン・ソローリャが描いた今日の絵に見られるように、写真や絵画にまで広がりました。この作品で、親密な家族の肖像画を、故郷への美しい賛辞に転化させたソローリャ。光と色彩を巧みに操る画力は、生前のみならず、死後も高く評価されています。
この絵に描かれているのは、飾り立てられた馬に乗って、バレンシアの伝統的な装いでポーズを取る画家の娘のエレナとマリア。男性役の妹のエレナは、両脚を広げて馬にまたがり、左手で手綱を握り、右手は腰に置いています。彼女が着ているのは、18世紀のリッチな服装に着想を得た、バレンシアの男性の伝統的衣装です。
素晴らしいですよね。
P.S. 動物は、人類の歴史が始まって以来、芸術家にとっての着想源でした。素敵な動物の絵が満載のポストカード・セットはいかがですか。
P.P.S. ソローリャは、バレンシアの人々や文化の肖像だけでなく、風景、とりわけ海岸風景を描いた傑作を遺しています。ソローリャの光輝く作品をご覧ください!